あの人に悪い気がする

5:34 眠れずに朝を迎える。

 

卒論の発表練習を終えた。ひどく目眩がした。1週間後の本番に向けて調整を続ける。プロジェクトは始めどころも終わりどころも難しい。

ストロング缶を2缶買った。youtubeを観ながら1缶を飲み切ったあと、すっかり醒めていることに気付いた。もう1缶を開けて、だけど飲む気になれなくて、冷蔵庫へ仕舞った。

 

いつもより早く起きた日の夜なのに、眠れず朝を迎えた。布団は繭のように内側を暖めていた。暖房のタイマーはずっと前から切れっぱなしだった。

キリンジの『悪い習慣』を思い出す。「孤独を薄める酒が見つからない」「抜け出せないまま朝が来る」。残りの歌詞が思い出せなくて検索をする。そこに表示された、これまでさほど気に留めなかったフレーズが胸を抉る。肝臓を砕く。

 

なにか不安事があると、他の不安事に全く対処できない。総じて手につかない。それなのに、頭の中で一番膨らんだそれを、先延ばしにしたり押し込めようとしたりする。そういう自分へのやるせなさとか後ろめたさが、頭の別の部分で膨らんでいく。

気分に波がある。ひどく、ある。

その理由もなんとなく知っている。

 

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濡れたままの靴下を履き

さまよっているようだ

後ろめたさってやつはね